分析の流れ
お問い合せ まずは、お気軽にお問い合せください。電話、Fax、メール等、手段は何でも結構です。分析に関する質問、困っていることなど些細なことでも結構ですので、是非ご連絡ください。

ご相談・内容の確認 お客様と情報を正しく共有することが、価値のある分析を行う上で最も大切なことだと考えています。ご相談を通じて「何を明らかにしたいのか」について目的、内容をご確認いたします。

分析法の提案・お見積り お客様と一緒に考え、解決策を導き出す「分析方法」をなるべく複数ご提案し、ご予算の範囲内で最大の成果が期待できる分析方法を検討します。

ご依頼 ご提案いたしました分析方法・お見積り内容にご同意いただけましたら、営業担当者までご一報ください。分析サンプルの受領後、受注手続きをとり、分析に取りかかります。

測定・分析・評価 急ぎ結果が必要な場合、分析の立ち会い、進捗状況の確認を必要とされる場合は、お気軽にお申し付けください。

ご報告 メール・FAX・郵送等お客様のご指定・ご希望の方法で報告いたします。

お支払い 報告時に添付いたします、請求書にもとづきお支払いをお願いいたします。


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当センターの品質保証体制
分析110番。巴川分析センターが提案する、新しい分析サービスのご提案です。
機密保持について
株式会社 巴川コーポレーションのホームページに移動します。
分析対象領域から探す 自動車

巴川分析センターは、既存の分析技術の強みを生かし、プラスチック製部品、電装関連、インパネ関連、シート内装関連、ランプ・ミラー製品を中心に、分析サポートを展開しています。自動車に関わる素材に関する分析から、製品の不具合解析にいたるまで、お客様の課題解決に貢献します。

分析手法紹介
プラスチック製部品
  • 異物分析
  • 表面異常分析

電装関連
  • 接点不良解析
  • 揮発ガス分析
  • 異物分析

インパネ関連
  • 素材分析
  • 塗装・表面処理異常解析

 
シート内装関係
  • 異物・汚れ原因解析
  • 表面処理剤などの分析

その他
  • ガラス、金属などの表面異常分析
  • 微量含有金属分析
  • VOC分析


具体的事例紹介

電装部品の接点不良解析〜XPSによる接点分析
あるコネクターの導通不良の原因をXPSにて検証したところ、電極の極表面(10ナノメートル以下)に正常品と異常品共に有機シロキサンが付着しているのを確認しました。そこで、アルゴンのスパッタにより80ナノメートルほど表面を掘り下げ、再びXPSで観察したところ、無機シリカを検出しました。導通不要の原因は、シロキサンが劣化によりシリカに変性したことであることが判明しました。
表面分析の詳細はこちら

電装部品の接点不良解析〜接点表面の異常・劣化によるもの
接点異常をきたした電装部品の接点部分に、黒く見える異物が付着しているように観察されました。異常部分をXPS(Wide Scan)で測定したところ、炭素(28 atom%)、酸素(48 atom%)、銅(24 atom%)が検出されました。さらにそれぞれの元素についてNarrow Scanを測定したところ、単体の炭素と酸化銅(I):Cu2Oからなるものであることが判明しました。

電装部品の接点不良の予防分析〜アウトガス分析
スイッチの摺動部分に使用するグリースについて、接点不良を引き起こす可能性のあるガス(低分子量の揮発性シリコーンなど)の発生有無をパージ&トラップGC-MSを用いて確認しました。(詳細は添付PDFファイルをご参照下さい)
測定の結果、接点不良を引き起こす可能性のある揮発物質は一切確認されませんでした。
使用環境、試験仕様に合わせて、揮発ガスの測定条件を設定します。お気軽にご相談ください

塗装工程における不具合解析
塗装工程では、アンダーコート、蒸着、塗装、メッキ、トップコートなど複数の工程からなります。当分析センターは、異物の付着、塗料ムラ、表面状態の異常などによる塗装異常の解析経験が豊富です。お気軽にご相談ください。

シート表面に付着した汚れ・シミの分析
自動車のシート表面に、汚れが付着しているとクレームが発生しました。汚れが納車前に出来たものなのか否かが問題となり、汚れ成分の分析を行いました。
汚れ部分をサンプリングして、パージ&トラップGC-MSで分析したところ、タバコ由来成分による汚れであることが明らかとなりました。この分析結果により、納車後に出来た汚れであることが判明し、クレームの解決に役立てることが出来ました。(詳細は添付PDFファイルをご参照下さい)

シートベルトの表面処理剤の分析
シートベルトの巻き取り抵抗が異なる異常品と正常品とで、表面処理剤の添加量の違いがないか明らかにして欲しい、との分析依頼を受けました。シートベルトを溶媒に浸積し、溶媒抽出機を利用して、表面処理剤を抽出しました。抽出物から表面処理剤を定量して、異常品と正常品のそれぞれの添加量に有意差があることがわかり、お客様に報告致しました。

アクリル製のランプカバーの表面異常解析
アクリル製のランプカバーの表面にひび割れが発生する、という異常が発生しました。割れの原因物質を検証するため、ランプカバー表面を超純水で浸して表面に残存しているイオン成分を抽出しました。抽出物をイオンクロマトグラフで測定したところ、洗剤由来と思われるイオンが検出されました。これらのイオンが、アクリルをアタックして割れが発生したと推測しました。

曇り分析
密閉された製品の内部に曇りが発生する不具合があります。この原因は、外部環境から熱などが加わることにより、製品を構成するプラスチック、ゴム、塗料などから「揮発ガス」が発生し、冷えて曇りを生じた不具合です。
曇り部分を直接XPSやFT-IRなどで分析するか、曇り部分をサンプリングして様々な分析を行うことにより、曇り成分を分析します。曇り成分が特定できたら、パージ&トラップGC-MSを利用して、原因となる揮発ガスの発生源を特定します。

フリースペース法による電磁波特性の測定
シート状のサンプルの電磁波測定(誘電率・電磁波遮蔽性能・電磁波反射特性)
を測定できる装置です。フリースペース法を導入している分析機関は多くありません。

ネジ破断の破壊状況の解析
樹脂や金属の部品に破壊(亀裂や破断)が発生した時、破壊の発生箇所、破壊原因の特定をします。
破壊された部品に残された形状的特徴を観察し、どの場所から、どの方向に、どの様な力が加わって
破壊したのかを推定します。