曇り・汚れなどの思わぬ汚染、接点不良・導通不良などの原因の一つに、プラスチックス・ゴム・接着剤・グリースなどの高分子材料からの微量な揮発ガス(アウトガス)の存在がクローズアップされています。
また、商品価値を左右する香りの分析や、VOCガス分析など、ガス分析の重要性が高まっています。
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事例1:
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事例2:
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事例3:
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事例4:
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事例6:
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事例7:
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事例8:
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低分子量シロキサンガスのアウトガス分析
スイッチに使用するゴム様製品のアウトガスを分析するため、ゴム製品の一部を切り取り(50mg)、パージ&トラップガスクロマトグラフ質量分析機(P&T-GC-MS)で測定しました。
P&T-GC-MSは、10mg以上のサンプルがあれば測定が可能な極微量の揮発ガスを測定する方法であり、7mmの内径のガラスチューブに収まるようにサンプルを切断・粉砕しました。このガラスチューブを-50℃から350℃の温度範囲に設定した温度環境に置き、不活性気流(ヘリウム)下、発生ガス成分を冷却したトラップ管に吸着させました。次に、トラップ管を急速加熱して、吸着したガスをGC-MSへ導入して分析しました。
半導体製造プロセス用接着テープのアウトガス分析
半導体の製造プロセスに使用される接着テープのアウトガスを分析する目的で、接着剤層を削り取り、P&T-GC-MSで分析しました。
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当分析センターは、半導体関連製品を始めとした、アウトガスについて厳しい規格が求められる製品(部材)についての試験を随時行っています。 |
付着物の分析
自動車の内装材(繊維物)に付着した、シミの分析を行いました。この異物は繊維に深く浸透しており、抽出による分離も難しいため、シミ部分を切り出し、P&T-GC-MSで正常部とシミ部分の分析を行いました。
スペクトルを比較すると、シミAでは、グリコール成分が特異的に観察され、芳香剤が原因で生成したシミであることが判明しました。シミBでは、タバコ由来の成分が特異的に観察され、タバコに由来するシミであると推定しました。(詳細は添付PDFファイルをご参照下さい)
可塑剤の分析
ゴムやプラスチックスに柔軟性を付与させる目的で可塑剤がひろく使用されています。この可塑剤の定量によりゴム・プラスチックス製品の劣化具合を解析したり、環境に悪影響を及ぼす可塑剤の有無を分析したりします。
サンプルを細分化して一定量に量り採った後、高速溶媒抽出機などを用いて溶媒抽出し、溶出液を濃縮・定容して、GC-MSにより分析を行います。(詳細は添付PDFファイルをご参照下さい)
VOCの測定(工業製品など)
自動車内装部品などの工業製品におけるVOCの測定を承っております。
お気軽にお問い合せください。
VOCの測定(シックハウス・シックスクール等)
住宅・学校の高気密・高断熱化と新建材と呼ばれる化学物質を含有した建材を多く用いた結果、室内の空気が化学物質などに汚染されて生活者の健康に悪影響を与える様々な健康障害を総称して、シックハウス症候群と呼びます。
拡散方式(パッシブサンプリング法)、吸引方式(アクティブサンプリング法)共に対応いたしております。(詳細は添付PDFファイルをご参照下さい)
P&TーGC/MSによる添加剤の分析
サンプルに含まれる添加剤や硬化剤の推定やサンプルから揮発する成分を確認することが出来ます。
サンプルを250℃程度までの任意の温度で加熱することでサンプルから発生するガス成分を分析します。
熱分解GC/MSによる構成モノマーの推定
プラスチック樹脂の主要構成成分が何かを確認したい場合に有効な分析手法です。
サンプルを熱で分解し、この分解時に生成した成分を確認することでサンプルが
どのような成分(モノマー)から構成されているのかを推測します。